ポインセチアはメキシコ原産の暖かく乾燥した地域に自生しているトウダイグサ科の植物で、実は寒さに強くありません。
ではなぜ、ポインセチアがクリスマスのお花として定着したのでしょうか? ◆クリスマスを代表する花となった由来について
クリスマスのお花と呼ばれるようになったのにはいくつか理由があると言われていますが、その中でも代表的な理由がその色です。
ポインセチアは苞が赤、葉が緑、樹液が白のクリスマスカラーの3色を持ち合わせており、赤は「キリストの流した血・および神の愛」、緑は「冬でも繁る常緑樹から転じて永遠の命・愛」、白は「純潔」の意味を表しています。
また花の姿がイエス・キリストが生誕した地で輝いていたとされるクリスマスの星 「ベツレヘムの星」の形を想像させることや、花言葉に「聖夜」の意味があり、 メキシコではスペイン語で「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれていることから クリスマスのお花として使われるようになったそうです。 ◆ポインセチアとはどんなお花?
お花のように見える色鮮やかな部分は実は花びらではなく、苞(ほう)と呼ばれるつぼみを包んでいる葉で、苞の中央に集まっている小さな緑色の部分が花です。 暖かい気候を好むため、育成期は4月から9月で、休眠期は11月から3月です。気温と環境に気を付けて育てると、およそ5年の間、毎年楽しむことができます。 近年では種類が増え、定番の赤以外にもさまざまな品種改良が進み、ピンク色の「プリンセチア」、白色の「レモンスノー」などの人気の品種に加え、形が赤バラのように華やかな「ウィンターローズ」など種類が豊富です。 ◆冬の育て方のポイント
ポインセチアは乾燥に強く、寒さに弱いため、以下のポイントを押さえていただくと長く楽しむことができます。
ポイント①:5℃以下の場所に置かない
ポイント②:日中は日当たりのいい場所に置いてあげる。ただし、直射日光は避ける。
ポイント③:水を与えすぎない
クリスマスの定番デコレーションのポインセチア。 玄関先を飾るだけでなく、他のデコレーションとも色合いの相性が良く、お部屋やお庭に華やかさを演出できます。 大切な方へのクリスマスプレゼントにまだ悩まれていましたら、今年はポインセチアを贈り、クリスマスシーズンに彩を添えてさしあげるのも良いかもしれませんね。