蓮の魅力について

蓮の魅力について

日本では仏教のお花として親しまれている蓮(ハス)の花。
梅雨が明けた7月中旬から8月中旬頃までが見頃になります。

原産国はインド、エジプト、中国などとはっきりしておらず、約1億年前から存在していたと言われています。

今回は、蓮の特徴やその栄養効果、また蓮と睡蓮(スイレン)の見分け方についてご紹介していきたいと思います。

特徴

■花の特性

蓮の花は、水面から1メートル以上の花茎を伸ばして花を咲かせます。開花するのは午前中で、咲いたり閉じたりのサイクルを4日間ほど繰り返し、最後は花びらが散り、黄色い花芯の部分のみが残ります。夕方にふっくらと丸みを帯びた蕾があったら、翌日にまた咲くお花ですので、ぜひ見てみてください。

■葉の特徴

蓮の葉にはロータス効果という葉の表面に乗った水滴を浸透させない構造となっているため、葉が濡れることはありません。
蓮の葉には、微細な突起があり、その先端にはワックス(蝋)がついていて、その2つの効果により、泥水が気孔に入らないよう防いでいるそうです。

蓮は無駄なところがない

ピンクや白の大きな美しいお花を咲かせるため観賞用として楽しまれますが、それ以外にも、食用として使われており、無駄になる部分がない植物。
ベトナムでは花の部分をお茶にして「蓮茶」として楽しんだり、中国では花びらが散った後に残る「花托(かたく)」部分や「実※」の部分を漢方の原料として使用するなど、滋養強壮作用のある植物として親しまれています。
日本でお馴染みの「蓮根(レンコン)」は蓮の地下茎の部分になります。
 
※蓮の実の効能について
日本では馴染みがない食材ですが、栄養価が高く、トウモロコシのような食感だそう。
◇栄養価
ビタミンB₁やカリウム、カルシウム、食物繊維など
◇効能
美容効果、疲労回復効果、骨や筋肉の強化、デトックス効果など

蓮と睡蓮の見分け方

「蓮」という漢字を使うことから、同じ品種のように思われがちな「蓮」と「睡蓮」ですが、蓮はハス科ハス属で、睡蓮はスイレン科スイレン属という全く違う植物。

蓮は水面から、す〜っと伸びた茎の先に花が咲きますが、睡蓮は水面に咲きます。
なお、どちらも開花時期と時間帯、また開花の期間は同じという共通点があります。
ちなみに、フランスの有名な画家「モネ」の絵でも描かれているお花は睡蓮です。

また、睡蓮の葉も蓮の葉の特徴と同じで「ロータス効果」があります。ちなみに、大きな葉の上に人が乗っても沈まないとテレビ番組などで話題の葉っぱは、スイレン科の植物の「オオオニバス」。ブラジル、アマゾンやパラグアイ、アルゼンチンに自生する巨大水生植物です。

まとめ

蓮は仏教の象徴的なお花であり、その美しい姿を鑑賞して楽しむだけではなく、大切な栄養源としても私たちの生活にはとても身近な存在。その自然のパワーを秘めた蓮は、まさに仏の恵みのようですね。
蓮の花の季節がやってきました。ぜひ午前中に早めにお出かけして綺麗に咲く蓮の花を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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この記事を書いた人

株式会社イーフローラ