フランスのプロヴァンス地方では例年6月下旬から7月上旬にかけて一斉にラベンダーが咲き、夏の風物詩として世界中からたくさんの観光客が訪れます。
ラベンダー畑は7ルートある街道から眺めることができるため「ラベンダー街道」と呼ばれています。
ラベンダー畑は観光用に栽培されていないので、開花に合わせて収穫が始まってしまうため、開花時期と収穫時期を調べてから訪れるのがおすすめ!
ラベンダーについて
ラベンダーはシソ科の植物で、シソ科独特の香りがリラックス効果をもたらします。
また、殺菌、鎮静、鎮痛作用などがあり、火傷や頭痛の緩和にも有効とされているため、フランスでは昔から、ラベンダーより抽出されたアロマオイルが治療に使われていました。このため様々な効能を知っていたフランスでは古くからラベンダーの栽培が盛んに行われています。
プロヴァンス地方のラベンダーの特徴
プロヴァンス地方で主に栽培されているラベンダーの種類は「①真正ラベンダー」と「②ラバンジン」の2つあり、標高によって栽培するラベンダーの種類が異なります。
①真正ラベンダー(lavande vrai)
標高700mを超える丘のみで栽培され、その高品質のエッセンシャルオイルは化粧品や香水に使用されます。
②ラバンジン(lavandin)
標高600m以下で栽培され、精油量が多く、香りが強いため、入浴剤の原料に使用されたり、園芸用に販売されたりします。
まとめ
一面が紫色に染まる南フランスのラベンダー畑。とっても素敵ですね。見て楽しむだけでなく、良い香りやいろいろな効能がある魅力的な植物です。
直接ラベンダー畑を見に行くことはなかなか難しいかもしれませんが、切り花、アロマオイルやドライフラワーでも香りを楽しむことができますので、ぜひラベンダーの香りに包まれて癒されてみてはいかがでしょうか?