7月4日はアメリカの独立記念日。
元々、イギリスの植民地だったアメリカがイギリスからの独立を宣言し、正式に採択された日です。アメリカでは、毎年、各地で独立を記念し、盛大にお祝いが行われています。
今回は「独立のきっかけ」と「現在の独立記念日の過ごし方」についてご紹介したいと思います。
■独立のきっかけ
独立記念日が宣言されたのは1776年7月4日。大英帝国(イギリス)の一部であったアメリカの13の植民地※はイギリスの税金を課されることに不満を抱いており、1773年に茶法に対する反対運動「ボストン茶会事件」で茶葉への課税に対する抗議を始めたことがきっかけとなり、1775年にアメリカ独立戦争が勃発。
1776年6月11日にトーマス・ジェファーソン(バージニア植民地代表)、ジョン・アダムズ(マサチューセッツ湾植民地代表)、ベンジャミン・フランクリン(ペンシルベニア植民地代表)、ロジャー・シャーマン (コネチカット植民地代表)、ロバート・リビングストン(ニューヨーク植民地代表)ら5人で「独立宣言起草委員会」が設立され、宣言案としてトーマス・ジェファーソンが「アメリカ独立宣言」を起草。
その後、委員会で見直し修正された「アメリカ独立宣言」を委員会案として、1776年7月2日、フィラデルフィア市で開かれた13の植民地の代表が集まった大陸会議にて提出。イギリスから独立することを宣言し、議論の結果、全会一致で決議され、13の英国の植民地は1776年7月4日に正式に採択され、アメリカ合衆国の独立13州になりました。
その後、アメリカは1783年にイギリスから領土を割譲、1803年にフランスから領土を買収していくなど、領土を拡大していき現在の50州となりました。
※13植民地(イギリスから独立した13州)ニューハンプシャー州
マサチューセッツ州
ロードアイランド州
コネチカット州
ニューヨーク州
ニュージャージー州
ペンシルベニア州
デラウェア州
メリーランド州
バージニア州
ノースカロライナ州
サウスカロライナ州
ジョージア州
■現在の独立記念日の過ごし方
独立記念日が近づくと街中に星条旗をあしらった飾りつけやグッズなどが増え、当日は各地でパレード、コンサート、打ち上げ花火などのイベントが開催されます。また、家庭ではバーベキューやピクニックをして楽しみます。中でも打ち上げ花火はアメリカ独立宣言の翌年の1777年からずっと続いている伝統行事です。この日は祝日ということもあり、子供の夏休みと重なるため連休を取り、家族で旅行に行く人もいるそうです。まとめ
アメリカ人にとって独立記念日はアメリカ合衆国が誕生した大切な日。最もアメリカらしい祝日と言われ、クリスマスや感謝祭に並ぶ大きなイベントです。ぜひ皆さまもアメリカに住むご家族やお知り合いに独立記念日のお祝いのお花を贈って、祝福の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。